2011-03-27

西日本決勝トーナメント2回戦

小学生名人戦西日本大会で尾谷二段の決勝トーナメント2回戦の相手は京都府のU君です。U君とは昨年8月に一度だけ対戦したことがあり、その時は尾谷二段が勝っています。 1図は後手が△6四歩と突いた局面ですが危険な一手でした。△6四歩では△1三角だったでしょう。△6四歩以下▲7四歩△同歩▲6四歩△同銀▲7四銀△7三歩▲8五銀△1三角▲9五歩で2図です。手順中、先手の▲7四銀から▲8五銀は一手甘く後手に△1三角を指させてしまいました。▲7四銀では▲9五歩で以下△同歩▲8四歩△同歩▲7四銀△7三歩▲8三歩△同銀▲2六飛△2四歩▲8三銀成△同玉▲2三銀の筋を狙いたかった所でした。2図から△7五銀に対し▲8八飛でしたが▲2六飛と先手をとり以下△2四歩▲9四歩△2五歩に強く▲3六飛とぶつけます。△3五歩では勝ち味が薄いので勢い△同飛で▲同歩△4六歩▲3三角成△4七歩成▲同金左△4六歩▲3七金寄で先手勝勢です。本譜は▲8八飛以下△4六歩▲同歩△4五歩▲9四歩△4六歩で3図です。 ▲8八飛と引いたために△4六歩と先手玉の急所にも手がつきました。まだ先手優勢ですが、これでどちらが勝つにしても一手違いです。3図から▲9三歩成△同桂▲同香成△同玉▲9八飛△9四歩▲同銀△8二玉▲9二歩△7一玉▲9一歩成△4七香▲4九香△6六歩で4図です。手順中先手の▲4九香は歩で良かったなど細かい所はありますが4図は先手優勢です。一方後手もぴったりと着いて逆転をうかがっています。4図で先手は▲8四歩でしたが筋は▲7四歩でした。一手違いですから一手一手の手の効率がとても大事です。▲8四歩以下△4八香成▲同香△8四歩で5図。 ここは▲6五香で先手勝ち筋でした。本譜は▲6三歩で余計な一手でした。後手に玉の早逃げを許しました。▲6三歩以下△同金▲6五香△6二玉▲6三香成△同銀▲8三銀成△4五桂で6図。先手玉は受けが効かない形ですので、後手玉を寄せ切るしか勝ちがない局面です。先手は▲9二飛成としましたが△5三玉で寄せづらくなりました。ここは▲6五桂と上から押さえて以下△6四銀上▲9二飛成△6三玉▲7三成銀△同銀▲同桂成△同玉で寄せれるかどうか勝負でした。△5三玉以下▲4四歩△3六歩▲5六桂△3七歩成▲4九玉△5五歩▲6四歩△4七歩成▲6三歩成△同玉▲6四歩△7四玉▲4七香△5七桂不成▲同金△同角成▲4八金△同と▲同銀△5八金まで後手勝ちです。後手は決め手を与えない粘り強い指し方で逆転勝ちを収めました。U君はこの後の代表決定戦でも勝ち西日本代表となりました。決勝大会での健闘を期待しています。尾谷二段の西日本大会での5局を紹介しました。小学生の将棋とはいえ、各県の代表選手同士の対局ですから解説も難しい内容となりました。下級者の生徒や保護者の方には難しかったと思いますが、強い人はどれくらいのことを考えて指しているのかとか将棋の奥深さなどは何となく分かってもらえると思います。次は下級者の将棋も紹介していきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿