2011-03-24

西日本予選リーグ2回戦

小学生名人戦西日本大会で尾谷二段の予選リーグ2回戦の相手は兵庫県のY君で、優勝候補の一人です。















1図は▲6五歩と角筋を開けた局面。後手はある狙い筋が見えたようで△3六歩です。ここで先手の指す手が難しい所です。▲3三角成から▲3五角が目に付きますが、△2八飛成▲同王に△3七歩成を効かせてから△4四銀とされ先手勝てません。ここは▲2七歩として以下△3七歩成▲同銀△2二飛で難しい形勢でした。△3六歩に対して先手は▲同歩と取ったために後手はすかさず△7七角成▲同桂△5五角で後手優勢となりました▲3七角と受けて2図。後手△7七角成でしたがここは△2八飛成▲同王(▲同角はのちに△2六歩と垂らされます)△7七角成▲8五飛△3三桂の方が良かったでしょう。本譜は△7七角成以下▲2六角△8六馬です。ここで先手からの▲8七歩が気になりますが、△1四桂▲3五角△3四歩で凌いでいます。△8六馬以下▲2三飛△7九飛▲2一飛成△5二金左で3図。手順中▲2一飛成では今度こそ▲8七歩もありました。3図から先手が力を発揮しました▲8四歩△同歩▲8三歩です。基本の歩の手筋とは言え急所中の急所でした。先手は先の変化での▲8七歩という異筋ではなく前から急所を狙っていたのかもしれません。▲8三歩は△同銀とすると▲8二歩とまた歩の手筋を浴びますので後手としては非常に気持ちの悪い垂れ歩です。▲8三歩に対して後手も△2七歩と手筋のお返しで以下▲3九銀△9九飛成で4図。この局面は難しいながら後手優勢ではないかと思います。ここで先手の指す手が非常に難しいからです。いきなり攻める手も自陣を固める手もおもわしい手がありません。駒を補充する▲1一竜は後手に△2三香を与えて負けを早めます。先手はここで▲2二竜。この手は強い一手でした。すぐの狙いはないですが、後手の馬筋が変われば▲5三角成からの詰み筋を狙っています。4図のような局面では力がないと負けを早める手を指してしまいますが、相手に手を渡し自分からは倒れないという一手はさすがです。▲2二竜に対して後手も△4四歩と相手の狙い筋を消しました。小学生の将棋で見事な応酬です。以下▲5九角△同馬▲同金引△4五歩▲3七桂打△7七角▲2一竜△5九竜▲同金△同角成▲8九飛で5図。

この局面が後手は最大のチャンスでした。5図の▲8九飛は中々の手で、馬取りと▲8四飛の両狙いです。先手は角をもう一枚手にすれば後手玉は即詰み。また▲8四飛と走っても詰めろとなります。後手は角を渡しても▲8四飛と走らせても負けと判断して△9五馬としましたが、これでは先手玉に迫る手がなくなり先手に▲8二角△6二玉▲9一角成と遠まきの攻めを与えました。△9五馬では△6八馬として▲8四飛に△9二金と受ければ後手がはっきり勝ちだったでしょう。以下先手が無理に▲8二角と攻めると△6二王▲9一角成△同金▲8二歩成△6七馬で今度は後手に角を渡したために先手玉が詰めろとなります。▲9一角成以下は△8三銀▲8一馬△7一金打▲9一馬△8一金打▲同馬△同金▲6四歩△同銀▲4四桂△5一金引▲4一金△同 金▲同竜△5一金打▲3二竜△4二香▲4三香△5三銀▲4五桂△4四銀▲4二香成△5二桂▲5三香△6八馬▲5二香成△同金右▲同成香△同金▲4三金△5一香▲4四金△6七馬▲5三桂成△7一玉▲5二成桂△7二銀▲6二成桂△8二玉▲7二成桂△同金▲8四飛△8三歩▲9二金と進み先手の勝ちとなりました。手順中後手にもまだチャンスはあったかと思いますが、地力で勝るY君が勝利しました。尾谷二段も優勝候補相手に善戦しました。なお、Y君はその後も勝ち進み西日本代表の一人となりました。ぜひ決勝大会でもがんばってほしいと思います。

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