2011-05-22

王の寄せ方。その1

前回、六枚落ちを卒業するには「寄せ」が大事と書きました。六枚落ちに限らず八枚落ち~二枚落ちまで生徒のレベルに合わせて駒落ちで指導対局をしています。ほとんどの生徒が序・中盤までは大変上手に指せるようになってきました。さあ、後は上手王をどう寄せるかですが、正しい王の寄せ方を知らないから間違えてしまう生徒が多いようです。後は正しい寄せ方を身に付ければ勝てる所まで来ています。そこで、「寄せ」について書いていくことにします。
3図は簡単な必死問題です。それぞれ、次の一手はどう指しますか?

さて、寄せとは?終盤戦で最終的には相手王を詰ましたいのです。しかし、いきなり詰めばよいのですが、中々そうは行きません。よって、徐々に段階を踏んで行くことになります。基本的な例は上手王の周辺にいる守り駒(金・銀など)を攻めて(はがす)王を攻めやすくする事から。上手王を下段や端の逃げ道が少ない方へ、また左右から攻めるなど挟撃体制を作り追い込む。詰めろを連続で掛けて行き受けなしの詰めろ(必死)をかける。 最後に詰ます。このような①~④の相手王を追い詰めて行く一連の手順を「寄せ」といいます。平手戦では自分の王の兼ね合いもありますので、複雑になりますが、駒落ち戦では、寄せを①~④まで正しく指せれば勝利できます。まだ、正しい寄せ方を知らない生徒は、①~③の方法が分からずに、いきなり王手ばかり狙って駒を使ってしまいます。そして駒不足になったり上手王を広い方へ逃がしたりして寄せることが出来なくなるというパターンが多いです。10級位までは、王手をかけたら相手が見落としてくれて勝てるという事がよくあります。王手をかけることが勝因になっていたのですが、級が上がるにつれ、相手も単純な見落としは少なくなって行きます。すると正しい寄せ方を知らなければ勝ちにくくなって行きます。「王手は追う手」という格言があるように、上級者は詰みがない局面ではあまり王手はしません。


































1~3図はの段階の最後に受けなしの詰めろ(必死)を掛ける局面です。1図では▲3二金が正解で、これで相手王は受けなしになります。この手を知らないと、1図で▲6二金打とし、△4二王と逃げられて「王手は追う手」で失敗してしまいます。






















2図の正解は▲6三銀です。これで受けなし。2図で△5二銀打は▲6二王で失敗です。





















3図も正解は▲3二金で▲2二金とすると△1三王と逃げられ失敗します。


まずは、詰ます一歩前のやさしい必死の問題でした。

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